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地域のことを真剣に考えたら、地域をますます好きになった!-令和5年度「南会津学」生徒研究発表会-

 本校の本校舎では、統合前の旧田島高等学校の時代から、総合的な探究の時間を活用して、地域課題探究活動「南会津学」に取り組んでいます。この「南会津学」という名称は、学校のある南会津町田島地区が、会津西街道の宿場町として栄えていたことをはじめ、古くから人と人との交わる土地であり、そこから産業が発展し、独自の文化が構成されてきたことに倣い、活動を通じて、生徒一人ひとりが、仲間や地域のみなさんと交流し、身につけた知識や技術をいかしながら、自分自身、そして地域の未来を創っていってほしいという想いから付けられたものです。
 第2学年では、同じ興味・関心をもった生徒たちによって結成されたグループごとに、南会津町が抱える課題や地域活性化につながると思われる取り組みなどについて、テーマを設定し、その解決や実現に向けて、「問い」と「仮説」を立てた上で、各教科における学習内容等も活用しながら、インターネットを活用した調べ学習やフィールドワーク、アンケート調査により、研究を進めてきました。
 このたび、一年間の活動のまとめとして、研究成果の発表会を開催しました。13の班が、プレゼンテーションソフトを用いながら、会場の同級生や第一年次の生徒、教職員にとって、わかりやすく、納得が得られるものとなるよう創意工夫を凝らしながら発表しました。研究テーマは、会津田島祇園祭の活性化、会津田島アスパラガスや南郷トマトといった地元産農作物を使った料理や美容品の開発、南会津町内のラーメン名店の発掘、イラストによる南会津町内の名所PRなど、地域と密接に関わるものも多く、興味深い内容の連続でした。

ぎおん班による研究発表
英語班による研究発表

 最後には、講師としてお招きした、福島学院大学マネジメント学部地域マネジメント学科の黒石いずみ教授と鈴木忠雄准教授に、会全体を総括して講評をいただきましたが、生徒たちの頑張りに対するお褒めの言葉と今後の研究の進展を期待するエールが送られました。

黒石いずみ教授による講評
鈴木忠雄准教授による講評

 第2学年の生徒たちにとって、「南会津学」における研究活動は、新たな学びと発見の連続だったようであり、他の班の発表内容も加わって、南会津への思いを一層強くしたようでした。また、第1年次の生徒たちは、先輩たちの発表を聞いて、次年度、自分たちが取り組む地域課題探究活動に対するイメージを膨らませていました。